おいしい旬のお話。〜マチェスとレーヌクロード〜
Bonjour!ソフィです。
ブリュッセルでフラワーカーペットが始まりましたね🌼
ドイツに住んでいたころ「いつかは絶対に行ってみたいけどまぁ隣の国だし、焦らなくてもいつでも行けるし」と思っていて結局行ったことのなかったフラワーカッペット。でもまさか自分がブリュッセルに住むことになろうとは!
しかももともと隔年開催な上にコロナで延期延期となっていたのがようやく開催、という年にここにいられたことも幸運だったなと思います。
12日金曜日の準備は見学に行ったのですが、まだ出来がりを見に行っていないので次回レポートしたいと思います。
*フラワーカーペットは15日月曜日までの開催です!
✼••┈┈••✼••┈┈••✼ ••┈┈••✼
さて今日は、最近買ったベルギーの”旬”についてのお話です。
まずひとつ目はマチェス。
マチェスとは若ニシンの塩漬け(オイル漬けだったり酢漬けだったりもする)のこと。
いったい何語なのか…フランス語もオランダ語もマチェスって書いてあるし、ドイツでもマチェスって言ってたし。とにかくただのニシンではなく、マチェスなのです。
これが白アスパラの季節が終わる6月頃から7月までくらいに旬を迎えるそうです。(上の写真のトリコロールになっている部分に、新物!って書いてあります。)
ベルギーだとどうやって食べるかというと、たっぷりの玉ねぎと一緒にドレッシングやマヨネーズをかけて生でいただきます。
旬のうちに食べなきゃ!と思い、よく行くゴルフ場のレストランで頼んだマチェス。脂がのってて濃厚な味わい。玉ねぎ&マヨがさっぱりとしてよく合います。
6月中旬にカルフールに行ったら、魚コーナーの今日の目玉的な場所にずらりとマチェス並んでいました。見るからに脂がのっていてツヤツヤピカピカ新鮮🐟 思わず買ってしまいました。
が……
その翌日は家にお客さまが来たり、さらに翌日は遠出をしたり。新鮮マチェスの賞味期限は短いので食べる機会のないまま時間が経ってしまいました。(食べる予定もないのに買った私が悪い。)
というわけで生で食べることは諦め、どうにかアレンジできないかと思っていたらドイツニュースダイジェストさんでこんな記事を発見。
これは良いと思い、さっそく作ってみました。
おいしい〜✨
うなぎと比べると身が厚めだし、炭火焼きの香りはしないけど、ベルギーでこの味を手軽に味わえるのなら十分な出来でした。もちろんこのあとひつまぶしにしましたよ。(名古屋出身の夫にも及第点をもらえました!)
とても気に入ったのでまた作ろうと思っていたのですが、その後はなかなか新鮮なマチェスに出会えず(7月はそもそも日本にいたし)。ところが8月になってからカルフールに行ったら数は少なめながら売っていたので、即買いしてもう一度楽しみました。これで今年のマチェスはおしまいかな。
ちなみにドイツのマチェスは酸っぱい&しょっぱいものが多いので塩抜きしたほうがいいそうですが、ベルギーのマチェス(大体オランダから来てる)はそのまま使えるものが多いようです。
私は表面だけ軽く水で流してそのまま使いましたが、おいしくいただけました。(でも上のリンクのレシピはタレが濃いのでお醤油は半量で作りました。)
スーパーで新鮮なマチェスを見かけたらぜひ一度お試しください!
✼••┈┈••✼••┈┈••✼ ••┈┈••✼
お次の旬は、レーヌクロード(Reine Claude)です。
この見た目、青リンゴのようではないですか?
でも大きさは直径3,4センチくらい。小リンゴにしても小さいくらいです。
レーヌクロードの日本語訳は見つけられなかったのですが、調べてみると英語ではGreengage、それを日本語にすると青スモモとなるようです。プラムの一種、とも書いてありました。8月から夏の終わりにかけてが旬とのこと。
本来はこのままかじって味わうもので、私もひとつだけ味見したらほんのりとした甘味の中に少しだけ酸味が感じられる優しい味わいでした。スモモ好きにはたまらないかも。
ただ今回レーヌクロードを買ってきたのは、そのまま食べるためではありません。スーパーに並ぶ見慣れない青いフルーツを見た瞬間、夫が「これ梅干しにできるんじゃない?」と🫢
実はコロナ禍でしばらく日本にいた間、私は梅仕事にハマり、去年は梅干しを作って成功したのでベルギーにも持ってきました。今年はできないね〜なんて言っていたのですが、まさかのベルギーでもしかしたら梅干しができるかもしれない???
プラムの一種ということは、梅とは遠からず親戚なはず。そういえば昔、山形ではさくらんぼで梅干し(さくらんぼ干し?)を作ると聞いたことがあります。だったらレーヌクロードでもいけるかも!
というわけで梅仕事inベルギー、やってみました。
用意したのは
レーヌクロード 500グラム
粗塩 65グラム(レーヌクロードの13%*)(海塩の粗塩がないからゲランドの塩で代用)
消毒用のお酒 (ホワイトリカーや焼酎がないからキルシュヴァッサーで代用)
*お好みで。多いほど酸っぱく、少ないほどまろやか。ただし10%以下だとカビが生えやすいので上級者向け。
レーヌクロードを洗ってしっかり乾かしたあと、お酒に潜らせてから塩を入れたボウルに入れていきます。
塩を満遍なくまぶすように混ぜたら、ジップロックに入れて空気を抜いて終了。
あとは1日に何回か上下をひっくり返して様子をみます。翌日には梅酢があがってくるので、全体に行き渡るようにしながら1ヶ月ほど待ちます。
というわけでレーヌクロードで梅干し作りを始めてから5日ほど経ちましたが、順調に梅酢があがってきていて一見ほんとに梅のようです。
違いといえば梅よりも少しだけ濃い色なのと、ゲランドの塩がもともと茶色がかっているので梅酢が茶色っぽく見えることくらいでしょうか。
果たして美味しく漬かってくれるのかどうか……出来上がったらまた報告したいと思います。