SOPHIE in BRUSSELS🇧🇪 ソフィぶら

ソフィのブリュッセルぶらぶら日記

2度目の正直 ロンドン2泊3日旅

Bonjour!ソフィです。

先週末、6月23日〜25日の2泊3日でロンドンに行ってきました🇬🇧

実はちょっとしたトラブルがあって、今年2回目のロンドンでした。

 

 

3月のロンドン

ブログにはしていませんでしたが、実は3月にも1度ロンドンに行っていました。

というのも、私が昔からずっと憧れ続けているピアニスト、マウリツィオ・ポリーニさんのコンサートがロンドンであると知り、これはいかなければ!と思ったのです。

ポリーニさんは私がその存在を知った頃すでに60代で、学生だった私にとってはおじいちゃんという印象でした。そこから月日が流れ、ポリーニさんは現在81歳。いまだに現役として活躍なさってるなんて凄すぎる!

 

…のですが、3月のコンサート1週間前。ポリーニさんの体調不良によりコンサートの延期が発表されました。

そうよね、現役とはいえ、いいお年だから体には抗えないよね。

というわけでその時はコンサートは無くなってしまったけれど、ホテルも行き帰りのチケットも取ってしまっていたので”ロンドン観光”を楽しんで帰ってきました。


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3月のロンドンはまだ寒くてお天気が悪くて、グリニッジ天文台からの景色はこんなでした。

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ベルモントホテル The Cadogan でアフタヌーンティーを楽しみました。 https://www.belmond.com/hotels/europe/uk/london/belmond-cadogan-hotel/

 

ロンドン出直し

というわけで6月。

3月に延期されたコンサートが6月23日に開催されるということで、改めてロンドンに向かうことに。

今回、ロンドンへの移動は行き帰りともユーロスターにしました。6月への延期は3月にキャンセルされたときに発表されていたので、その時点でユーロスターの予約も行いました。おかげで早割がしっかり効いて、正規料金の4分の1ほどで購入できました✨

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ロンドンに着いた直後のセントパンクラス駅。

 

今回のロンドンは2つの芸術鑑賞と合間に観光を挟んで盛りだくさんだったので、観光については次回書こうと思います。

 

ポリーニさんコンサート@サウスバンクセンター ロイヤルフェスティバルホール

会場となったロイヤルフェスティバルホールは今回初めて訪れましたが、とっても立派なホールでびっくり!私のいた2階席からはちょっと見にくいですが、パイプオルガンのデザインも特徴的で素敵でした。

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さて肝心のポリーニさんのコンサート。

私がポリーニさんを好きになったきっかけは、中学生の時に買ったポリーニさんのショパンエチュード集でした。当時はポリーニさんの存在をまだ知らず、エチュード集が欲しくてたまたま買ったのがポリーニさんのCDだったのですが、何度も何度も聞くうちに音も間も全部覚えてしまいました。ポリーニさんの別録音があったとしてもおそらく違いがわかるくらい聞きました。

私が学生のときに買ったポリーニさんのショパンエチュード集。たぶん、全部通しで500回は聞いてる。ショパンのエチュードはポリーニさん以外ありえないくらい好き。

 
話すように自然に音を出すのにものすごく正確で、ずっと聞いていても全然疲れない。(たぶん私はスタンダードな演奏家が好き。オルガニストはヴァルヒャーが好きだし指揮者はカラヤンが好き。あ、でもバーンスタインも好き。)
とにかく私にとってのショパンはポリーニさんが基準で、ポリーニさんがすべてでした。
 
そんなだったので、舞台にポリーニさんが現れた瞬間はまるで芸能人が…今風に言えば私の”推し”が現れたかのような高揚感でした✨目の前(といってもだいぶ遠いけど)にポリーニさんがいることも、ポリーニさんのあの音を生で聞けていることも夢のような時間でした。
 
とはいえ、今は81歳のおじいちゃん。最盛期の100%の演奏のようにはいかないところもあり、途中暗譜を忘れ退場する場面も。でも楽譜を手に戻ってきた時の会場の割れんばかりの拍手と、終わった後のスタンディングオベーションが、彼のこれまでの功績と偉大さと、今もグレートマウリツィオポリーニとして愛されていることを証明していました。
戻ってきてからの演奏は(たぶん彼が彼自身にイライラしているんだろう)感情が素直に音に表れていて、これまで私にとって完璧完全なピアニストだったポリーニさんの人間味を感じることができてそれはそれでちょっと嬉しかったです。
 
きっと私が彼のコンサートに行けるのはこれが最後の機会だったと思います。長年の憧れの人の憧れの音を聞くことができて本当に良かったなぁと思うと同時に、いつまでもピアノを弾き続けていて欲しいと思います。

 

バレエ シンデレラ@ロイヤルアルバートホール

さて、ロンドン2日目の午後は予定がぽっかり空いていました。

何をするか悩んでいたときにふと思いついたのが、ロイヤルアルバートホール、行っちゃう?というもの。(ロンドン滞在中にアフタヌーンティーをしたいと思って調べていたらロイヤルアルバードホールのカフェでもアフタヌーンティーをしていることを知り、あれ、むしろなにか演目やってる?と思ったのがきっかけ。)

 

ロイヤルアルバートホールはあの有名なBBCのプロムス(夏のクラシック音楽祭)の会場で、且つ2011年のオペラ座の怪人25周年記念公演の会場として知るかたも多いのではないでしょうか。

以前ロンドンを訪れた際に目の前を通ったことはあったものの、いつか来られたらいいなぁと思っていたのをようやく実現することができました。

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この中に入れる日が来るなんて!

 

演目はイングリッシュナショナルバレエ団によるシンデレラ。

私はバレエに興味はあるもののあまり詳しくなく、今回もロイヤルアルバートホールに入ることをメインに考えていたので、知らない演目よりはシンデレラでわかりやすくってラッキー♪くらいに思っていたのですが、これがとっっっても良かったです!

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会場の中、豪華すぎる!ここには1枚しか載せませんが、実際はめちゃくちゃ写真撮りました。

 

イングリッシュナショナルバレエ団は英国5大バレエのひとつだそうで、このロイヤルアルバートホールで定期的に公演をしているそうです。

オケは(マイクを通してはいるけれど)生演奏、オケピそんなところにあるの??ってところにいたし、ところどころユーモアのある演出はとてもおもしろかったし、なにより主人公プリンシパルの可憐さ、繊細さがいかにもシンデレラでものすごくハマってました。

シンデレラが出てきた瞬間から、おや、日本人かな?と思っていたのですが、後から調べてみたら高橋絵里奈さんという2000年からプリンシパル、2007年からリードプリンシパルを務めてらっしゃるかたでした。あまりにも可憐なので私はてっきり20代のかたかと思ってました。私もあんな繊細可憐を演じられる40代になりたい…!

そして舞台の形状が通常の横長ステージではなく円形であるために、シンデレラの舞踏会のシーンは本当に舞踏会会場にいるかのようで素晴らしかったです。横長ステージだとずっと真横から見ているからどうしても2Dのようになってしまうけれど、円形だと3Dに舞台を使った演出になるので目がいくつあっても足りない!臨場感たっぷりでとても良かった〜。

 

というわけで、次回はロンドン観光編を書いていきたいと思います。

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