被曝予防のために安定ヨウ素をもらった話
Bonjour!ソフィです。
16日の水曜日、事前の天気予報だと1日快晴で気温も19度まで上がるとのことだったので楽しみにしていたのですが、実際朝起きてみるとうっすら曇っていました。
どうやらサハラ砂漠の砂が風に乗ってベルギーまで到達したらしく、それで太陽が隠れてしまったようです。気温も19度になんてまったく届かず、最高気温13度くらいのうすら寒い一日でした。
17日も午後から快晴だったはずがなかなか青空が見えず、夕方になってからこんな不思議な空に。
上半分はサハラの砂…なのかな?
日本でも黄砂が飛んできて空が黄色くなることがあるけれど、まさかここベルギーでサハラ砂漠の影響を受けるなんて思ってもみませんでした。
南ヨーロッパにはよく飛来するようですが、ベルギーまで到達することは珍しいそうです。
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先日、薬局にて無料配布されている安定ヨウ素(ヨウ化カリウム)をもらってきました。
もともとは2018年、ベルギーの原子力発電所の老朽化を受けて原発事故が起きたときのために国が国民に配布し始めたものだそうです。
万が一事故が起きた場合、ヨウ素を摂取して体内のヨウ素濃度を一時的に高めることで放射性ヨウ素が体内に溜め込まれるのを抑える効果があるとのこと。
日本でも2011年の福島第一原子力発電所事故後に近隣住民に配られたほか、ふだんから原子力発電所の近くに住む人には事前に配布されるようになっているそうです。
それが今、ロシアがウクライナの原子力発電所を掌握したり、核使用をチラつかせたりしたことで注目度が一気に上がっています。
2月28日には1日で3万人以上がヨウ素を受け取るために薬局に押し寄せたんだとか。
そんなこととはまったく知らず、3万人の件がニュースになってからようやくヨウ素の存在を知った私たち。結局ブーム(?)に遅れること2週間、3月14日の夕方に「今さら貰いに行っても在庫がもうないかも?」と思いながら諦め半分で薬局に向かったのですが、窓口のお姉さんに「ヨウ素ください」と言ったらすぐに持ってきてくれました。まだまだ在庫はあるようです。
一家に一箱だそうなのでIDカードを見せて登録してもらう作業が必要ですが、とても簡単にもらうことができました。
有事の際には自己判断で摂取せず、ベルギー政府から摂取するように案内があってから速やかに摂取するようにとのことです。
摂取量は年齢によって違いますが、箱のウラにイラスト付きで書いてあるのでわかりやすいです。摂取時は水、牛乳、フルーツジュースなどに溶かしてから飲むと書いてあります。
ちなみに40歳以上には効果がないそうなので摂取の必要はないそうです。
不必要な摂取は副作用や健康被害の恐れもあるのでやめるように、とのこと。
とはいえ実際はウクライナからベルギーの距離だとヨウ素を服用する必要はまずないという話も聞くし、そもそもそんな事態になってはいけないと思います。が、来週はバイデン米大統領がNATOに来るようなので万が一の万が一でブリュッセルが標的にならないとも限らないし、不安な中での少しの安心剤として持っておくのは良いのかもしれません。戦争に限らず、もともとの配布要因である原子力発電所の老朽化もあるわけですしね。
被曝の可能性がある場合は一刻も早く摂取することで効果が得られるそうなので、外出先で突然政府の案内が出ても大丈夫なように、家に置いておくだけでなくふだんからカバンの中にも入れておこうと思います。