洗濯機の使い方 in ベルギー

Bonjour！ソフィです。

ロシアのウクライナ侵攻が始まり、ベルギーでも連日その報道で持ちきりです。

ベルギーとウクライナは地理的には距離がありますが、ブリュッセルにはEUおよびNATOの本部があるので対岸のことには思えません。

国民が望まない戦争をどうして始めなければいけなかったのか……

どうか1人でも犠牲者が少なく済み、平和な解決へと向かっていけるよう願います。

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さて、今日はベルギーの洗濯機のお話です。

ドイツとベルギーは洗濯機に大きな違いはないので苦労は少なかったですが、日本の洗濯機とはだいぶ違います。私もドイツに住み始めた当初はドイツ在住のかたのブログを検索してかなり勉強させていただきました。それ以来3種類の洗濯機を渡り歩いてきたので、ヨーロッパでよく使われるタイプの洗濯機には慣れている方だと思います。

今回の記事が、将来ベルギー移住してくる日本のかたの役に立つことを願ってます！

メーカーは違えど見た目はどの洗濯機もほぼ同じ！

洗濯機のメニュー

メニューに関してはそれぞれの洗濯機で少しずつ違いますが、基本的なところは同じはずなので我が家の洗濯機を例にします。

ちなみに我が家は家具付き賃貸なので、洗濯機＆乾燥機はもともと備え付けられていたものでZanussi製です。

一番左から

①　Aan/Uit, Marche/Arret 　主電源

②　プログラム選択

30'@30°

　30度の水で洗う30分コース。いわゆるエクスプレスコース。エクスプレスコースは15分だったり1時間だったり、機種によって様様です。以前使っていた洗濯機は15分コースがあったけれど、濡らして終わりな気がして使ったことはありませんでした。今はそんなに汚れていないタオルなどはこの30分コースで洗っています。

Katoen/ Coton

　綿コース。しっかり洗いたいときはこれ。3時間ほどかかります。

Katoen/ Coton ECO

　綿のエココース。おそらく節水なのかな…？その分時間が4時間半ほどかかります。使ったことない。

Synthetica/ Synthetiques

　化繊コース。いわゆるおしゃれ着洗いだと思います。まだ使ったことない。

Fijne Was/ Delicats

　デリケートコース。30分コースだと物足りないけど綿コースだと生地が傷みそう…ということで、私はふだんの洋服はこれで洗っています。1時間半ほど。

Wol/ Laine

　ウールコース。セーターなどは後述するおしゃれ着用洗剤を使ってこれで洗っています。

下2つは省略します。

③　水温設定

　ここで水温を調整します。プログラムによっては選択できない温度もあります。

　基本的には温度が高いほど汚れが落ちやすく、生地も傷みやすく、時間もかかります。

　私はふだんの選択は30度or40度、タオルを殺菌したい場合などは90度でやったこともありますが…あまりおすすめしません。60度で十分。（逆に90度じゃないと洗濯した気にならない！って人もいるのでお好みで。）

④　脱水

　脱水の回転数を調整できます。これもプログラムによっては1400とかは選択できません。

　🌀に／があるものは脱水なし。桶に水が溜まっているようなものは排水なしでストップです。

⑤　オプション

Snel/ Rapide

　お急ぎコース。それぞれのプログラムが半分ほどの時間でできあがります。

Intensief/ Intensif

　インテンシブコース。念入りに洗ってくれるようです。

Anti-Kreuk/ Anti-froissage

　シワなしコース。脱水の回転数が少なくなって、（たぶん）やさしく洗ってくれるようです。

Spoelen/ Rincage

　すすぎ＆脱水コース。

Pompen/ Vidange  Centrifugeren/ Essorage

　脱水コース。30分コースだと30分で仕上がる分脱水が800回転しかないので、追加で1200回転足したりしてます。10分ほど追加でかかるけど、その分乾くのが段違いに早い！

⑥　スタート/ 一時停止

最初に書いたように機種によってプログラムや操作方法は変わりますが、よく使うプログラムや温度設定、脱水回転数設定はほとんどの洗濯機で共通です。

洗濯に必要なもの

ベルギーで洗濯機を使うときに用意するものが3つあります。

①　洗濯洗剤

びっくりするほど種類がたくさんありますが、ユニバーサル、またはカラーのものを選んでおけばふだんの洗濯には困りません。色落ちが気になる場合は白物用、黒物用などもあるので、用途に合わせて使い分けてください。60度や90度のお湯でガシガシ洗いたい人はしっかり色分けして洗ったほうが良いと思います。

他にもおしゃれ着用、ウール用、センシティブなどがあるので必要に応じて使い分けましょう。

②　柔軟剤

実は私、日本にいた頃は柔軟剤をあまり使ったことがありませんでした。ただの香りづけでしょ？と思っていたんです。

でも……ヨーロッパでは、柔軟剤必須です。絶対に必要です。

日本と違って硬水のヨーロッパでは、柔軟剤を入れずに洗うとカッピカピのゴワゴワ状態になってしまいます。乾燥機があるのならまだしも、ハンガー干しで乾かす場合には悲しいくらいのカピカピになるのでぜひ柔軟剤を使ってください。

柔軟剤もたくさんの種類があり、香りも様々です。日本人の鼻には馴染まないものも多いので、お店で香りを確認しながらお気に入りを探してください。

ちなみに我が家ではEcoverの洗剤と柔軟剤を使っています。

夫が日本で、私はドイツでそれぞれEcoverユーザーだったこと、そしてなにより香りがキツすぎない＆無香料も選べることからEcover一択となりました。（一度お店にEcoverがなくて別の洗剤を試したのですが、香りにどうしても耐えられなくて半分以上捨てることに…）

③　Calgon（カルゴン）

硬水で洗濯をすると汚れが落ちにくく、さらに排水管の中に石鹸カスやカルキが詰まって洗濯機の故障の原因になるそうです。そのため、水を軟水化してくれるカルゴンを入れるのが一般的。

カルゴンは商品名ですが、軟水化剤＝カルゴンという認識なので普通名詞で使われています。クロネコヤマトの宅急便や、ドイツでいうテンポ、アメリカでいうクリネックスみたいな感覚。

タブレットタイプ、粉末タイプ、液体タイプなどいろいろあるようですが、タブレットタイプは計量もいらないし洗濯物と一緒に洗濯槽に直接入れるだけでOKなので楽ちんです。

その他に、必須ではないですが色移り防止シートを入れることもあります。

使い捨ての紙タイプと、繰り返し使える布タイプがあります。色落ちした色素をこのシートが吸着してくれるそうです。1回の使用で濃いグレーや赤に染まることもあり、色落ちしてることを思い知らされます。

洗剤と柔軟剤の入れ方

洗剤と柔軟剤を入れるところはいつも左上に付いています。

中は3つか2つに分かれていて、柔軟剤は＊マークのところに入れます。

洗剤は、2つタイプのものだったら柔軟剤ではないところへ。

3つタイプだと　I　と　II　の表示があるので、II　のところへ洗剤を入れます。

I　は予洗い（前洗い）用の洗剤入れですが、通常は使用しなくて大丈夫です。

お手入れ方法

洗濯槽は定期的に専用洗剤で洗います。

中身を洗濯槽に直接入れて、空のまま通常コースを1回回すだけです。

高い温度のお湯で回すことが推奨されているので、このときばかりは気兼ねなく90度で回しています。

洗濯槽の入り口のゴムパッキンも、下部（↓）をぐいっと押すと排水の穴が空いていて、そこに髪の毛や紙くずが溜まりやすいのでチェックします。たまに靴下などの小さな洗濯物がここに入り込むこともあるので救出してあげてください。

また、洗剤＆柔軟剤入れは外して丸洗いができます。柔軟剤はヌメりになりやすく、そこからカビてくるので要注意です。外したあとの洗濯機本体側も、長く使っていると洗剤が塊になってこびりついてくるので拭き取ります。

ちなみにこの洗剤＆柔軟剤入れ、めいっぱい引き出して液体洗剤を入れると外に溢れだして床が洗剤まみれになることがあるので、引き出すのは8割程度にしておきましょう。

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洗濯機の使い方についていろいろと書いてきましたが、書き忘れもあるかもしれないので今後もこのページを少しずつアップデートしていきます。

煮洗い（お湯洗い）をするのも柔軟剤が手放せないのもカルゴンを入れるのも、そしてそもそもドラム型洗濯機が主流なのもすべて、洗濯に向かない硬水を使わなければならないことが原因です。

水が変わると文化も習慣も変わるんですね。

ベルギーの水の硬さについてはこちらを見ると地図で示してくれているので、よかったらお住まいの地域が硬水なのか軟水なのか調べてみてください。意外と軟水の地域も多くてびっくりしました。

Belgium Water Hardness Map | Pure2O

乾燥機のことも書きたかったのですが、長くなってしまったのでここまで。

次回に続きます。