ワーテルローの戦い1815メモリアルでライオンと出会う
ベルギーに居住するにはベルギー政府発行のNISS(ナショナルレジストレーションナンバー)が必要ですが、私たち夫婦のNISSは発行にかなり時間がかかり、そのせいで生活にいくつか制限がありました。
その中の1つが、車。
実は車自体は9月に購入していたのですが、NISSがないため乗ることができずにいました。(この辺りについてはまた後日書きます。)
が!
先週とうとうNISSが発行され、念願の車生活デビューを果たしました✨(運転するのは夫)
長い道のりだった…!
とりあえずまずはベルギーの道路に慣れようということで、ブリュッセルの南にあるWaterloo(ワーテルロー)まで出かけてみました。
すると遠くに人工的な丘と、ライオン?の像が……
どうやらナポレオン最後の戦いであるワーテルローの戦いを記念したものらしいです。
というわけで、せっかくなので観光してきました。
ワーテルローの戦い1815メモリアル info
公式サイト
The battle of Waterloo 1815 - Mémorial de la bataille de Waterloo 1815
チケット(ミュージアム、パノラマ館、ライオン像の丘、ウーグモン農場への入場)
大人 €17
60歳以上/ 学生 €16
10−17歳 €9
10歳未満 無料
PASS 1815(ナポレオン最後の本拠地(Genappe)およびウェリントンミュージアム(Waterloo)への入場含む/ 1年有効、入場はそれぞれ1回まで)
大人 €23
60歳以上/ 学生 €22
10−17歳 €14
10歳未満 無料
開館時間
11〜3月 10:00-17:30
4〜6月 10:00-18:30
7〜8月 9:30-19:30
9〜10月 10:00-18:30
*今回私は行きませんでしたが、ウーグモン農場の開館時間は日によって異なるので注意。週末は大体開いているようです。
ライオンの丘が目立つのでそちらを目指してしまいがちですが、丘の前にある階段を下ってここから中に入り、チケットを購入して、ミュージアムを見学してから丘に向かう流れです。
ワーテルローの戦い
ワーテルローの戦いが起こったのは1815年。
その前年の1814年、ナポレオンは第六次対仏大同盟との戦争に負けてエルバ島(現在のイタリア)に追放されます。しかしナポレオンに代わってフランス王となったルイ16世は国民から大不評。フランス国民はナポレオンを待望し、それに乗じてナポレオンはエルバ島を脱出。1815年に再びフランス皇帝となります。
ナポレオンに脅威を感じる諸外国は第七次対仏大同盟を結成。ナポレオンがそれを撃つために進軍し、ワーテルローの戦いが始まります。
戦いの構図は
フランス軍(ナポレオン)
vs.
イギリス・オランダ連合軍(ウェリントン公)&プロイセン軍(ブリュッヒャー)
ワーテルローの戦いをざっっっくり説明すると、ワーテルローに基地を作っていたイギリス・オランダ連合軍をフランス軍が襲撃し、お互いジリジリと戦力を削られていたところへ元気なプロイセン軍が到着。フランス軍は崩壊し、敗戦が決定したそうです。
ナポレオンは前回エルバ島を脱走したことを受け、今度は二度と戻って来られないようにと南大西洋沖のセントヘレナ島に追放され、1821年に亡くなりました。
1815メモリアル見学
ミュージアムの中は当時を再現した展示や戦いの説明だけでなく、アニメーションを使った動く絵(ハリーポッターみたい!)や太鼓型のパネルを使ったクイズなど、飽きさせない工夫がたくさんありました。
また、スマートフォンでQRコードを読み取ると解説を聞きながら回ることができます。(ただし日本語は自動翻訳をそのまま使っているようなので意味がよくわからないところも多いです。)
特に良かったのが3Dメガネをかけて見る15分ほどの短編映画!最初は途中で飽きたら抜けようと思っていたのですが、思いのほかよくできていて最後までしっかり見てしまいました。3Dメガネで視野が狭いのに超ワイド画面なので首をずっと振っていないと全部を見られないのがちょっと大変。
さて、いよいよライオン像の丘です!
このライオンは、当時のフランス軍の大砲を溶かして作られたものだそうで、フランスの方向を見つめているとのこと。
遠くからも見える丘なだけあって、ふもとまで行くとなかなかの高さです。
頂上まで行く手段は階段のみ。全部で265段の1本道。
ちなみに階段の入り口にはこんな注意書きが…(日本語もあります)
ふだんから運動不足を自覚している私ですが、こんな脅しを受けたってここまで来たからには登らないわけにはいきません。
登っている途中うしろから元気なちびっ子たちが駆け上がってきたのにヘトヘトな私のせいで道を塞いでしまっていることに罪悪感と焦りを感じながらも、どうにか最後まで登り切ることができました。(案の定翌日は筋肉痛でした)
まっすぐな地平線!
ベルギーが平らな国であることを感じます。
ちなみに頂上から見るライオンはこんな感じ。
ほぼ見えません笑。
10時の開館とほぼ同時に見学を始め、ライオン像から下りてきたのがちょうど12時。
10時には他にあまり人がおらず、「この丘登れるのかな?あ、ミュージアムあるんだ〜」くらいのノリでいた私たちですが、12時になる頃にはわんさか人がやってきて、駐車場に入り切らない車が道路に20台ほど行列になっている状態でした。私たちの下調べがなってなかっただけで、ここはものすごい一大観光地なんだとわかりびっくり!
ゆっくり見学したければ開館直後か、平日に行くことをおすすめします。
併設されているレストランはミュージアムと同じ10時開店でしたが、10〜12時はキッチンが開いていないため飲み物のみの提供で、食事をする場合は12時以降とのことです。
私たちは朝ごはん抜きでワーテルローに向かったので朝ごはんを食べたかったのですが、10時に入店したら食事なしと言われたので意図せずごはん抜きでライオン像の丘のハードな運動をすることに……。
12時に丘から下りてきたときにはおなかがペコペコだったので、すぐに食事を取れてホッとしました。
あとここのレストランの店員さんはみなさんとてもフレンドリーできびきびと働き、とても好印象!日本人がよく来るのか、日本語で話しかけてくれる店員さんもいました。
ここを訪れたあとに知ったのですが、ワーテルローでは毎年1815年当時の生活や戦いを再現したイベントが2日間にわたって開かれるそうです。
ところが、このイベントは相当な人気でチケットが入手困難なんだとか…
チケットの事前予約は可能なのか、どこで買えばいいのか、コロナ禍だけど2022年はイベントが開催されるのかなどわからないことだらけですが、機会があれば行ってみたいと思います。